Q 鯉のぼりは誰が買うの?
A 節句品は、一般的には母方の実家から贈られるものですが、五月節句の場合は、双方の実家で話し合い、内飾り、鯉のぼりと分ける場合もあります。また、最近では子供の両親が我が子のために購入し立てるケースもあります。
Q 鯉のぼりの選び方のポイントは?
A 飾る場所や広さに合わせてお選びください。鯉のぼりには、大きく分けてベランダ用とお庭用とがあります。また、さまざまな種類・サイズがございますので、積極的にお店の人とご相談してみても良いでしょう。
Q どこに揚げたらいいの?
A 泳いだ状態の黒鯉・吹流の長さの倍以上の広さが必要です。周囲の家の屋根や木等に触れないような場所をお選びください。
電柱や電線に触れると危険ですので安全を確認してお揚げ下さい。
Q ポールの選び方は?
A ポールの長さは、一般的に黒鯉、または吹流の長さの倍以上が目安です。
昔から丸太や竹竿を使用していますが、現在は施工が簡単なアルミポールを使用することが多くなっています。
ご注意下さい!
万一、電線に触れた場合や鯉のぼり・吹流が絡まった場合には、ポールや鯉のぼり・吹流等には絶対に触れず、直ちに電力会社に通報して強力を得て下さい。
Q いつまで揚げておくの?
A 鯉のぼりを揚げるのは少し早めが良いでしょう。できればお節句の1か月前から遅くとも一週間前には揚げるようにしたいものです。
かたずけは五月中旬から下旬を目安にしましょう。また、お子様の成長を願い五歳から十歳位まで揚げましょう。
※地方により旧暦で節句のお祝する場合があります。
Q 吹流って何?
A 吹流には魔除けの意味があり、大きく分けて五色吹流と柄物吹流があります。
鯉が龍門の滝を登り終え、龍になった姿が描かれたものや、鯉のデザインに合せた斬新な吹流も登場し、種類もさまざまです。吹流には家紋やお名前をお入れできますので、その際には柄物吹流をお選びください。
五色吹流:吹流の五色は、古代中国の五行説に由来されています。
五行説とは、全てのものは、木・火・土・金・水の元素から創られ、その5つの元素が、影響を与えるということで、全ての物が変化と循環するという考え方です。
木→青、火→赤、土→黄、金→白、水→黒と意味があり、表現されています。
Q 矢車って何?
A 鯉幟のてっぺんに付いている上の丸い球体の物は、回転球や天球と言われるもので、神様を、呼んで降りる時の目印です。神様に守ってもらうために男の子が生まれたことをいち早く知らせる役割があります。
そして、下の車輪のような物は、矢車と言われて、弓矢の印です。車輪にすることで、どこから魔が来ても、弓矢で射抜く意味があります。災いから子供を守り、健やかに成長しますようにという親心が込められています。
Q 鯉幟の寿命は?
A 鯉のぼりの素材には、大きく分けてポリエステル系とナイロン系があり、素材によって色褪せ、生地の劣化が違います。
※素材についての詳細は、鯉のぼりの選び方【素材で選ぶ鯉のぼり】をご参照ください。
ポリエステル素材の鯉のぼりは、雨で色落ちがしにくいです。ナイロン素材の鯉のぼりは、濡れたまま重ねた状態で放置しますと、色移りしてしまう場合があります。
雨に濡れることで生地の劣化が早まったり、酸性雨などの影響で汚れが染みついたりしますので、雨の日には揚げないようにしましょう。
もし、雨に濡れた場合には、重ねずなるべく早く乾かしてください。
雨に濡れなくても、ポリエステル素材で5~8年、ナイロン素材で2~3年で色褪せが始まります。また紫外線等の影響を受けるために、それぞれ前述の年数で生地が劣化します。特にナイロン素材は黄変したり、破れたり、裂ける場合があります。
※ご使用の状況・環境により耐用年数は異なります。
Q 鯉のぼりが汚れた場合は?
A 汚れが目立たない場合は、洋服等に使用するブラシなどで軽くほこりを払ってください。
洗濯する時は、手洗いで行い、汚れた部分のみの部分洗いをおすすめします。
洗い方としては、お風呂の浴槽等に漂白剤の入っていない台所用液体洗剤を入れてつけおき洗いをします。洗い終えたらすぐに干してください。
金箔付き鯉のぼりは、こすると金箔が剥がれますので、こすらないでください。また、水につけますと多少金箔が浮きますが、実用上問題はありません。
汚れが目立たない場合は、洗わずに良く干しておしまいください。
ご注意下さい!
家庭用ドライクリーニング洗剤の使用はおやめください。また、ドライクリーニングは、口輪の壊れや金箔のはがれ、変色の原因になりますので、避けて下さい。
Q しまう時には?
A 鯉のぼりをよく干して、湿気の少ない所にしまうことが良いでしょう。また、ボール等は汚れを落し、乾いた布等で良くふき、矢車や滑車部分には注油してからしまうようにしてください。