京都1200年の歴史、京製甲冑

平安武久の兜

京都1200年の歴史、京製甲冑について

鎧の名前

京都1200年の歴史が育んだ最高の素材と技法、
京甲冑は、日本に伝わる古からの製法を守り続け、京都の伝統的な工芸技術や吟味した素材で作られます。
甲冑製作は700~900個にもなる多くの部品からなり、製作の基本となるのは本体の金属素地をつくる金属工芸です。
京甲冑は、金属工芸に加え、金襴の布は西陣織、縅糸は組紐、その他、金具類製作や箔押し、木彫、指物など京都の伝統工芸が随所に組み込まれています。
部品製作とともに、これら多くの部品を甲冑としてまとめ上げていくのが甲冑師の仕事です。

京兜の特徴は、繊細な細工と雅やかでしょう。
特に仕上げには京ならではのこだわりがあります。
たとえば兜の後ろ側の錣(しころ)を見ると、一つ一つの小札(こざね)に純金箔を貼ったものや漆と白檀を混ぜて塗った白檀塗りなど、京都の伝統技術が使われています。

京製甲冑の制作風景
鍬形 箔押し 縅(おどし)加工 金物の初期工程
鍬形 箔押し 縅(おどし)加工 金物の初期工程
鍬形部の仕事。真鍮板もしくは銅版を糸鋸で挽き、丁寧に面取りをして本金鍍金を施します。 箔押し師の技。甲冑全体を形どる小札部分に箔下を塗り、本金箔を一枚一枚丁寧に押していきます。
凸凹の多い京甲冑は、綿や刷毛を丹念に駆使し本金箔を熟練の職人により一枚ずつ丹念に手貼りされています。
箔押された小札を正絹平打紐で綴り編み上げていきます。甲冑の形状や美しさが決まる工程で、熟練の技が必要です。 金物の師の技。
京甲冑ならではの電鋳金で粘りのある金物として出来上がってきます。
電鋳金は、アンチやプレスに比べ大変な手間とコストが掛かりますが、細密な文様が再現でき組上げ時に調整加工が出来ます。
飾り金物 仕上げ 唐櫃 完成
飾り金物 仕上げ 唐櫃 完成
飾り金具を甲冑に取り付ける際に必要な割ピン(「足」と呼んでいる取付部分)を1つずつハンダ付けし、本金鍍金をして金物部分の完成です。 これまで部分別で加工したものを一つ一つ手作業により組立てていきます。京甲冑の総仕上げになります。 塗り師の技。京甲冑を収納する唐櫃を塗り上げていきます。甲冑を収納する唐櫃は飾り付けの際、台座としても使用します。
京製名匠の兜
平安武久平安武久

京人形司平安武久の甲冑は、京都の歴史と風土を背景に、伝え継がれた伝統に裏付けされた確かな「京もの」。
技は京物ならではの重厚さを漂わせ、本来の京甲冑の贅をつくしています。
京都洛冑会会員
京都産業功労者受賞
伝統工芸士認定
京都工芸研究会会員

平安一水平安一水

鉄の彫刻芸術とも呼ばれ、甲冑生地をはじめ、金具周りの鉄板鍛造、飾り金具の彫刻などの技術は最高峰を誇り複雑な顔面の表情まで見事に再現する名人芸の極みと言えます。
京都洛冑会会員
京都産業功労者受賞
伝統工芸士認定

平安光雲平安光雲

粋をこえた不動の技と心が綾なす匠の極み。光雲の甲冑の素晴らしさは重厚さと華やかさを併せ持つ金具細工の見事さ。現在、京都東山知恩院前、白川畔の工房にて作品づくりを続けています。

京都洛冑会
京都洛冑会は、平安武久、平安一水、粟田口清信ら、京都の甲冑製作の第一人者による会。素材の吟味、細部にわたる精緻な手作業、鉄部分の高度な鍛造・彫刻技術を継承する姿勢を貫くことを趣旨としている。

知ってお得な節句人形豆知識

One thought on “京都1200年の歴史、京製甲冑”

コメントは停止中です。