雛人形のよくある質問

どうして雛人形を飾るようになったの?
平安時代、自分の身代わりとして人形に厄をうつした「流しびな」と、当時「ひいな遊び」として愛されたお人形が結びついたのが、雛人形のルーツです。名医や良薬の少ない時代には、抵抗力のない赤ちゃんが病気や怪我をすることがないように人形を飾り、身代わりになってもらっていましたが、現代では、女の子が健康的で美しい女性に育ち、人生を幸福を得られるよう、家族の願いを込めて飾るようになっています。

雛人形は誰が買うの?
一般的には、お雛様は嫁いだ側の実家から贈られます。最近は両家で費用を折半する場合もあります。ご親戚やお仲人はケース入りのお人形を贈るのが良いと思います。

雛人形にはどんな種類があるの?
お人形の種類は大きく分けて2つあります。1つは仕立て上げた着物を人形の胴部に着せ付けた「衣装着人形」。もう1つは人形の胴部に彫った溝に沿って裂を貼り込む「木目込み雛人形」です。
飾り方も15人揃った七段飾り、親王様と三人官女の三段飾り等の段飾り。親王様だけで飾る親王飾り(平飾り)。飾り台が収納箱になってお人形お道具類を仕舞える収納飾り。ケースに入ったケース飾りがあります。

いつ飾ればいいの?
お雛様は届く日または、飾る日が大切ですので、良い日を選んで飾って下さい。お店によっては「婚期が遅れるから早く買って飾り、3日の夜には仕舞って下さい。」と説明して販売されます。しかし、3月3日の夜に仕舞わないとお嫁に行くのが遅くなる…という史実による根拠はありません。
ひな祭りは3月2日宵節句(宵祭り)、3月3日本節句(本祭り)、3月4日送り節句(後祭り)、といって3日間の祭事日が正しいのです。昔の人は3月4日をお雛様に別れを告げるため、送り節句と名付けました。こんなところにも思いやりの心を育んでもらおうとする先人の温かい知恵がうかがえます。お雛様を仕舞う日は、5日以降から中頃までの天気のいい、よく乾燥した日を選んで仕舞って下さい。また、初節句の場合はお正月から飾っていただいても構いません。皆でお祝いをしましょう。
※旧暦でお祝いする地域もございます。

親王様(男雛女雛)の位置?
お雛様は関東と関西では、お殿様とお姫様の位置が違います。関西では「天子南面して東に座す」という古来よりの朝廷の儀式に習い、紫宸殿を背にして左が上位とする飾り方をしているので、雛壇を背にして左側(向かって右)にお殿様を飾ります。これに対し関東では、昭和天皇御即位の礼の流派に習い、右に男性が立つスタイルを取り入れ、以来、雛壇を背にして右側(向かって左側)にお殿様を飾るようになった説があります。また別の説によると、東日本でお雛様が上位である左に置かれるのは、徳川家康の孫である興子内親王が後に即位し明星天皇となってから、古事に習い江戸では上位の左に女雛を置くようになったという説もあります。

どこに飾ればいいの?
一般的には南向きか東向きに飾るのが良いとされていますが、お雛様は、それ自身が厄災除けのシンボルであり赤ちゃんのお守りです。飾る場所や雛人形の大きさなどを考えて飾って下さい。また、直射日光に当たらない所を選んで飾って下さい。

マンションに住んでいますが、どこに飾ればいいの?
最近の住宅事情から、お雛様を飾る十分なスペースを確保することも難しくなってきましたが、特に和室にこだわる必要はありません。直射日光に当たらないよう気をつければ、リビングや赤ちゃんのいるお部屋など置き場所は自由です。

お祝いをいただいたら?
通常、お祝いにお招きした方にはお返しは不要です。出席なさらない方へのお祝い返しの品は「内祝い」として昔からの、お赤飯、お菓子、紅白の砂糖などですが最近はあまりこだわらないようです。お返しをお届けする時期としては、お祝い会の後1週間以内に直接伺ってお礼を述べるのが礼儀ですが、宅配便でお返しをお送りする場合も多いようです。その際には、お返しの品物と一緒に赤ちゃんの写真と礼状を添える事もお忘れなく。


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